フィラーは消していい?ケバ取りしてよい文字起こし・いけない文字起こし
文字起こし・AI文章の整形コラム
今回は、「フィラーは消してしまっていいのか」という話です。
Seishonizeはフィラーを取り除くためのツールなので、消す前提の立場ではあるのですが、実は「消してはいけない文字起こし」も存在します。
消してよい場合といけない場合の線引きを知っておくと、後から作り直しになる事故を防げます。
消してよい場合(が大半)
まず前提として、ふだん自分が扱う文字起こしの大半は、消して問題ありません。
- 自分用のメモや、あとで読み返すための記録
- 動画や講演の内容を、要点だけ残したいとき
これらに共通するのは、読み手(自分を含む)が知りたいのは「何を言ったか(内容)」であって、「どう言ったか(発話そのもの)」ではない、という点です。
内容が目的なら、フィラーはノイズなので、取り除く方が読みやすくなります。
消してはいけない場合
一方で、発話そのものが分析や検証の対象になる分野では、フィラーも含めた逐語記録が求められるようです。
- 研究のインタビュー分析: 言いよどみや沈黙自体が分析対象のデータとして扱われる分野があるとされています
- 法律・調査関係の記録: 発言の正確な再現が重視され、要約や整形を加えない記録が求められる場面があるようです
- 発話や心理の専門分野: 話し方そのものが観察対象になるため、逐語が基本とされているとのことです
※いずれも専門の作法がある領域なので、これらの用途では自己判断で整形せず、提出先や依頼元の指定に従ってください。
見分けの基準は1つ
場面を列挙しましたが、判断基準は結局1つに集約できます。
「読み手は内容を知りたいのか、発話そのものを検証したいのか」
内容ならケバ取りしてよく、検証なら手を加えない。
迷ったら、その文字起こしを受け取る相手に確認するのが確実です。
消す場合も、原文は残しておく
ケバ取りしてよい場合でも、整形後のテキストで元データを上書きするのはお勧めしません。
- 「実際はどういうニュアンスで言ったか」を後から確認したくなることがある
- 整形で意味が変わってしまった箇所に気づいたとき、戻る先がなくなる
整形前と整形後を別ファイルで残しておく。
これだけで、消しすぎたときのやり直しが効きます。
Seishonizeで処理する場合も、処理前のテキストを保存してから貼り付ける運用をお勧めします。
まとめ
フィラーを消すかどうかは、文字起こしの用途で決まります。
大半の実務では消してよく、発話の検証が目的の領域では消してはいけない。
「迷ったら消す前に用途を確認、消すときも原文は残す」を守っておけば、大きな事故にはならないはずです。
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